本田圭佑「虚像と実像」(3)小4で“過剰な自信”を自覚

公開日: 更新日:

 本田の象徴は「ブレないメンタル」である。

 今年1月、世界屈指の名門チーム、ACミランに入団してからも、それは変わっていない。
 ミランの一員になって2カ月。地元紙のインタビューに「トップ下が好き。でも、セードルフ監督は右サイドに適性があるという。監督と僕のサッカー哲学は違う」と答えた。上層部批判スレスレだが、あくまで自分の意見を貫き通す。
 この強い精神力は、生まれながらに備わっていたわけではない。本田の大叔父で、カヌー日本代表として1964年の東京五輪に出場経験のある本田大三郎(79)は、「圭佑にも“弱さ”がある」とこう指摘する。

「元来、本田家の血筋というのは、傑出した能力を持っている家系ではない。むしろ弱い人間の集まりなんですよ。それでも、圭佑が人より上にいけたのは、本田家代々の<最後まで諦めない精神的持久力>があったからです。彼にとってそれを存分に生かせたのがサッカーだったのです」

 本田がたどってきた人生は、決して平坦なものではなかった。
 幼少期の両親の離婚に始まり、育ての親である祖父母は共働き。家庭のだんらんを知らずに育った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭