ブラジル代表も守備重視 日本代表に求められるのは「手堅さ」

公開日: 更新日:

■短期決戦を熟知するブラジル

 対照的なのが、開催国のブラジル代表である。W杯直前までブラジルでは、自国の代表に関しての期待はそれほどでもなかった。それはルイス・フェリペ・スコラーリ監督が選んだ代表がそれほど魅力的でなかったからである。

 スコラーリはブラジル南部出身、“ガウショ”である。ガウショのサッカーは国境を挟んだアルゼンチンに近く、守備的で激しいとされている。フェリポン(スコラーリの愛称)は02年日韓大会でブラジル代表を優勝に導いた。その優勝メンバーのひとり、MFジュニーニョ・パウリスタはこう分析する。

「フェリポンはまず守備を固める。失点を防ぐことに気を使う。1人か2人、攻撃的な選手には好きにやらせるが、それ以外の選手には守備を要求するんだ」

 今大会、ブラジル代表の滑り出しは、手堅いものだった。負けないサッカーは王国らしくないと映ったかもしれない。それも3試合目になると、堅い守備の中にネイマールたちの攻撃的な才能が輝き始めた。短期決戦を勝ち抜くことを熟知したフェリポンは、実に慎重だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット