リハビリ中の楽天・星野監督が下した松井裕の「中継ぎ転向」
代行やコーチじゃ判断できない
黄金ルーキーがとうとう先発を剥奪された。二軍調整を経ても、ノーコン病が治らない楽天の松井裕樹(18)。これに佐藤監督代行が「今のままでは先発は難しいけど、ボールに力はある」と、中継ぎへの転向を示唆したのだ。
これまで調整のためにリリーフ登板した試合を除くと、先発した5試合で0勝4敗。23回3分の1で29四死球と、勝ち負けうんぬん以前の問題。二軍落ちしなかっただけマシというものだが、気になるのがその過程だ。
佐藤監督代行が決断を下したのが23日。松井の最終登板が19日だから明白なデータがありながら、4日間も迷っていたことになる。投手育成にかけては「名伯楽」と呼ばれる佐藤監督代行らしくない。
決断が遅くなった理由は指揮官にある。病気で戦線離脱した星野監督は手術を成功させ、もっかリハビリ中。直近の数試合は一軍首脳陣から逐一報告を受け、細かい指示を出しているという。
松井は鳴り物入りのドラ1だけに、佐藤監督代行やコーチでは今後の起用を判断できない。星野監督にしても、報告を受けたからといって松井の最後の登板を生で見たわけではない。このまま先発で投げさせるか、中継ぎ転向か、二軍に逆戻りか、判断に時間がかかったのも無理はないだろう。