ヤ軍首脳陣が決断 2敗目を喫したマー君に「強制休養命令」
「疲れて当たり前」
開幕から快進撃を続けるルーキー右腕に待ったがかかった。
ここまで15試合に登板し、メジャートップの11勝(2敗)をマークしているヤンキース・田中将大(25)。開幕から2カ月半が過ぎ、ここにきてやや陰りが見え始めた。2敗目を喫した22日のオリオールズ戦は7回3失点のクオリティースタート(6回を3失点以内)ながら投球はアップアップ。直球の最速は151キロと田中にしては物足りなく、武器であるスプリット、スライダーはキレを欠いた。
初めて経験するメジャーのシーズン、米国の生活で疲労はピークに達しているのは明らかだ。11勝目を挙げた17日のブルージェイズ戦にはルーティンである登板3日前の投球練習を回避し、ノースローで臨んだほどだった。
そんな田中に首脳陣のメスが入った。ルーキー右腕の体調を考慮して次回は28日のレッドソックス戦に休日を挟んで中5日で起用することになった。5月以降は試合が雨で流れて登板順がずれた6月11日のマリナーズ戦を除けば、原則として中4日のローテーションを守ってきた。ジラルディ監督は「今まで(日本では)週に1回の登板間隔だったから、疲れて当たり前。今の彼には休養が必要だ」と登板間隔に余裕を持たせて万全の状態で起用するという。