QSタイ記録も…今後も期待できないマー君への味方の援護
ヤンキース・田中将大(25)が、2試合連続で敗れた。28日(日本時間29日)のレッドソックス戦は9回を2本塁打を含む7安打2失点。これで16試合連続クオリティースタート(QS=6回3失点以内)。73年にエクスポズ(現ナショナルズ)のロジャーズがマークしたデビュー戦からのメジャー記録に並んだが、打線の援護に恵まれず3敗目(11勝)。前回(22日)のオリオールズ戦に続き、自身初の連敗を喫した。
田中が同点の九回2死から5番ナポリに許した本塁打について「投げたい所に投げられなかったのでしょうがないというのはあるが、最悪の結果になってしまった。あのように打たれるのは、力がないということ」と振り返ったように、不用意な一球だった。
「全体の投球内容としては十分に合格点ですが」と、NHK大リーグ中継で、この試合の解説を務めた評論家の武田一浩氏が日刊ゲンダイの取材にこう続ける。
「唯一、悔やまれるのはナポリに浴びた一発です。カウント1ボールから変化球2球で空振りさせて追い込みながら、高めの直球を捉えられてスタンドに運ばれた。最後は直球で空振り三振に仕留めてやろうとの欲が出たのかもしれませんが、終盤の同点の場面で絶対に点を与えてはいけない状況だった。確実に抑えるのであれば、スプリットの方が打ち取る確率は高かったと思う。ナポリは一発があり、4月の対戦でもソロを許している。今やエース格だけに、もっと細心の注意を払うべきだったと思う」