フィールドプレーヤー並み ドイツを救ったノイアーの「足技」
もともと、ノイアーはフィールドプレーヤーとしても高い能力を持ち、ドイツCBと比べても足元の技術レベルは高い。そうしたフィールドプレヤーとしての能力がベースにあるからこそ、思い切って前に出ていって守備ができるのである。アルジェリア戦のようなプレーができるGKは、世界広しといえどもノイアーしかいない。
技術があるので、味方DFもちゅうちょなくノイアーにバックパスを出せる。4バックのドイツは、両SBが攻撃参加するとDFが2人になってしまう。しかし、ドイツはノイアーが“もうひとりのDF”として働けるので、攻撃に人数をかけることができる。
本来なら、ここまでノイアーが目立つ試合をしてしまってはいけないのだが、それでもドイツが最後に勝ちをもぎ取ったのも、これからW杯を勝ち進んでいくにも、ノイアーの存在が欠かせない。
(鈴木良平/ドイツサッカー協会公認S級コーチ)