最多勝、サイ・ヤング賞とも射程内 マー君は故障が“追い風”
右肘靭帯の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(25)が順調に回復している。
4日(日本時間5日)に約1カ月ぶりのキャッチボールを再開。練習後、患部に違和感が出なかったため、翌5日にもグラウンドで汗を流し、約25メートルの距離で前日よりも強めに50球を投げた。7日に再びキャッチボール。その後、最長120フィート(約37メートル)まで距離を延ばし、ブルペンで投球練習。マイナーの調整登板を経て、メジャー昇格する予定だ。
田中は「中途半端に戻って、またその試合で迷惑を掛けて、さらに離脱という形が悪い。しっかり治して上がれるようにしたいと思います」と万全の状態で復帰するプランを明かしている。
田中がDL入りしたのは7月9日。ここまでPRP療法(血小板注射)を受けて、部分断裂した靱帯を治療してきた。並行して下半身強化にも取り組み、ここにきて肘や肩周辺の筋力を鍛えるトレーニングも始めたという。
具体的な復帰時期についてキャッシュマンGMが「目安はあるが、言えない。9月以降になるのは間違いない」と話していることから、最短でも9月上旬とみられる。