オリ糸井も脱帽…異彩放つSB柳田 驚異のアッパースイング
日本代表の小久保監督が「俺の後継者」と認め、あのオリックス糸井が「化け物」と畏怖する。
そんなソフトバンク柳田悠岐(25)が球界のみならず、お茶の間にその名を知らしめたのが今季のオールスターだ。甲子園での2戦目に6打数4安打2打点と活躍し、MVPを獲得。中でもバックスクリーン左に弾丸ライナーで突き刺さったホームランは、ファンの度肝を抜いた。
もっか127安打60打点13本塁打、打率・316。そんな柳田の特徴といえば、フォロースルーで天を仰がんばかりに上を向くアッパースイング。レベルスイングが打撃の基本といわれている中、異彩を放っている。
「この打ち方ですか? 誰かに注意されたことはないですね。多分、僕はずっとこの打ち方ですよ。それこそ、野球を始めた頃からじゃないかな。特に意識して変えたことはないんで」
そう言う柳田は「僕はホームランバッターじゃない」と話すが、パワーと身体能力は球界随一。和製ターザンの異名をとる糸井も「飛距離に関しては俺よりはるかに上」と舌を巻く。柳田が無名だった12年の選手会納会では、この年限りで引退した小久保氏からキャプテン賞として高級時計をもらった。その理由は「俺はホームランで生きてきたから、託せるヤツはアイツしかいない」という理由だ。