夏の甲子園 スカウトがドラフト候補に挙げた“掘り出し物”
■評価を上げた選手も4位、5位指名か
一方、甲子園で評価を上げた選手もいる。
投手では191センチの長身から大会最速となる148キロをマークした石川直也(山形中央、191センチ、78キロ、右投右打)と、最速152キロ右腕の佐野皓大(大分、182センチ、71キロ、右投右打)。
もっとも彼らも即戦力ではなく、「高校生ではトップクラス。ともに磨けば光る逸材」(前出の早川氏)と、将来性を評価されている。在京球団のスカウトによれば「比較的、投手力が整っている球団は素材を買って3~4位で指名するかもしれない」(在京球団スカウト)という。
野手では脇本直人外野手(健大高崎、180センチ、80キロ、右投左打)、植田海遊撃手(近江、175センチ、72キロ、右投右打)が注目を集めた。「脇本は俊足で、打つときのヘッドスピードにも目を見張るものがあるが、スローイングに難があり強くは推せない。植田は高1のときに部のゴタゴタもあって強豪私学を退学。1年間のブランクが影響しているものの、身体能力は抜群。ヤンチャな性格がプロではプラスに働くケースもある。4位とか5位の下位指名なら面白い」(前出の在京球団スカウト)