ヤ軍監督も消極発言に変化…マー君今季復帰に暗雲の理由
■ワイルドカード争いでも後塵拝し
投手によって個人差があるとはいえ、完治しないまま投げ続けると取り返しのつかない事態に陥る可能性もある。日本のスポーツ医学界で「肘の権威」と位置づけられる慶友整形外科病院(群馬県館林市)の伊藤恵康院長(医学博士)は本紙のインタビューでこう話している。
「リハビリでは、損傷した肘の靱帯に大きな負担をかけないような投球法、靱帯を保護する筋肉の強化のほか、下肢、股関節、体幹、肩関節など、全身の機能改善を行います。靱帯が修復されることは期待できません。25歳以上の投手は靱帯が損傷したまま投げ続けていると、靱帯を保護する尺側手根屈筋なども切れてしまうこともあります。こうなると再建手術も大変になります」
チーム事情も復帰にブレーキをかけるかもしれない。
これまで前向きな発言を繰り返してきたジラルディ監督が、ここにきて一変。27日(日本時間28日)の会見では「まだ(復帰が)保証されていない。(痛みが)再発した場合、おそらく手術ということになるだろう」と言い出したのだ。