85年日本一戦士の福間氏 煮え切らない阪神フロントに喝!
「ハッキリしないですよね……」
阪神OBの福間納氏のトーンが低い。17日に編成会議を開いた阪神の南球団社長の発言のことだ。
前日、南社長は和田監督の去就について「基本は続投。監督は簡単に代えるもんじゃない」としながらも、付け加えるようにこう言っていた。
「交代せざるを得ない状況もあるだろう。常識的な基準で。3位からも日本シリーズに行って日本一になる場合もあるわけだし。みなさんの意見がすべて一致すれば従うが、人それぞれだろうから」
この発言からは、「3位なら続投」と聞こえなくもないが、ハッキリと続投を宣言したのではなく、あくまで条件付きであることがうかがえる。前出の福間氏が言う。
「そもそも巨人と首位争いをしている大事な8月に、続投うんぬんの発言をすべきじゃない。少なからず選手は去就問題に動揺する。案の定、そこからチームは急降下。マスコミは『続投白紙』と騒ぎ出すのは当然だった。そして今になって、火消しのつもりで『続投』を念押ししたかったんだろうが、ハッキリと続投とは言わないし、条件付きで続投なんて曖昧な言い方を聞くと、和田監督を据えたフロントの責任逃れに聞こえてしまう」