あまりに早い主役交代…逸ノ城と遠藤の「決定的違い」とは?
あまりにも早い主役交代だった。
今場所、土俵を最も沸かせたのが新入幕の逸ノ城(21)。28日の千秋楽でも技巧派で鳴らす安美錦の攻めをいなし、押し出しで13勝目。優勝した横綱白鵬が結びの一番で負けていれば2敗同士の優勝決定戦と、最後まで秋場所を盛り上げた。
192センチ、199キロの体格でも機敏に動き、常に冷静。技術も上位陣にひけを取らない。敢闘賞と殊勲賞を獲得し、優勝決定戦になった場合の白鵬戦についても「(負けた)昨日よりはちょっと、いけると思った」と言ってのける貪欲さもある。
そこへいくと新入幕時は同じザンバラ髪ながら、逸ノ城に比べると人気だけの力士となってしまったのが遠藤(23)だ。
今場所は3勝12敗。他の力士に勝るのは女性ファンの声援だけという体たらくだ。
1年前は「日本人力士のホープ」と期待され、初場所は11勝。なぜ、ここまで凋落したのか。
■典型的な学生相撲出身
相撲評論家の中澤潔氏はこう言う。