ロイヤルズ逆大手 青木はWS「初安打初打点」でようやく貢献
後がないロイヤルズが、大勝でワールドシリーズの対戦成績を五分にした。
ジャイアンツに王手をかけられて迎えた28日(日本時間29日)の第6戦は15安打で10得点を奪って快勝。シリーズの行方は29日の第7戦に持ち越された。
このシリーズですっかり影が薄くなっていたロイヤルズ・青木宣親(32)だが、ようやく存在感をアピールした。「2番・右翼」で4戦ぶりのスタメン出場。青木のバットに快音が響いたのが二回の第2打席だった。1点を先制し、なおも1死満塁の好機で打席へ。相手先発のサイ・ヤング賞右腕(07年)ピービに2球で追い込まれながら、ファウルで7球粘った末の8球目、外寄りの直球を流し打って左前に運ぶタイムリー。ワールドシリーズ10打席目にして放った待望の初安打で貴重な追加点を奪った。
サイ・ヤング賞右腕をマウンドから引きずり降ろすと、ロイヤルズ打線の勢いは止まらず、2番手右腕も攻略し、この回8安打で一気に7点を奪った。
青木はワールドシリーズ1、2戦とも無安打に終わり、敵地サンフランシスコでは3戦連続でスタメンを外されていた。29年ぶりの世界一に向けて後がないガケっぷちの状況で、ようやく勝負強さを発揮した。
▽青木のコメント
「(二回の適時打は)チャンスだったので何とかしたかった。流れを引き寄せられたと思う」