ドラ1岡本は“坂本流”守備強化で早期育成 巨人二軍監督語る
■二兎は追わず
新人時代の坂本に当時の岡崎二軍打撃コーチらの首脳陣は「内野手はまずは守備。守備がしっかりしていれば一軍でチャンスがもらえるから」とアドバイスを送ったという。坂本はこの助言を愚直に守り、1年目からオフにかけて徹底的に守備を強化し、2年目の19歳にして遊撃のレギュラーの座をつかんだ。岡本の育成もここにヒントがある。
「坂本はそうだったね。でも、(西武)清原は1年目から3割30本、(巨人)松井(秀喜)は5月に一軍に上がって本塁打を11本打った。岡本も早く順応すればそうなるかもしれない。来春のキャンプだって、高校生だから二軍スタートとは限らない。その前の新人合同自主トレをチェックして、ついていける体力があると判断したら一軍スタートかもしれない。坂本のように守備を足掛かりにするか、打撃からかもしれない。まずは見てからになるけど、坂本の時の育成法は参考になるかもしれない」
岡本は守備が課題とされる。「三塁は無理。一塁か外野にしないと厳しい」なんてスカウトの声もあるほどだ。
二兎を追うものは一兎をも得ず。長所を伸ばすか、短所を消すか。最初からあれもこれも追い求めない「坂本流」で、黄金ルーキーは育成されるようだ。