田中賢介復帰画策の余波? 日ハム大引、小谷野に移籍の可能性
11月に入り、日本ハムに激震が走っている。これまでチームを支えてきた主力内野手の大引啓次(30)と小谷野栄一(34)が、相次いでFA移籍する可能性が高いからだ。
大引は今季、正遊撃手として132試合に出場。主将としてナインをまとめ、将来の幹部候補ともいわれていた。
三塁手の小谷野も、シーズン中こそケガもあって、プロ3年目の近藤に定位置を譲る格好に。出場は84試合にとどまったものの、CSは9試合中8試合にスタメン出場。中でもファーストステージは14打数6安打2打点、打率.429と爆発した。日ハム一筋12年のベテランでもある。なのになぜ、2人は移籍にかじを切ろうとしているのか。あるOBは「元凶はフロントが今オフ、(田中)賢介(33=レンジャーズマイナー)を復帰させようとしていることですよ」と、こう続ける。
■球団の方針とは真逆のスタンス
「そもそも日ハムの内野は小谷野、大引、中島、近藤、新外国人で飽和状態。それでも球団は、賢介を二塁手として復帰させようとしている。そのあおりで、今季二塁のレギュラーを勝ち取ったプロ6年目の中島が来季ショートにコンバートされ、ショートの大引は三塁に押し出されてしまう。結果として三塁のポジションを大引、近藤、小谷野で争うという玉突き人事が生じてしまう。おまけに現在、沖縄で行われている秋季キャンプでは、プロ4年目の外野手・西川までもが三塁手に挑戦している。これに小谷野や大引が『やってられない』とキレてしまったのです」