再来年は80億円契約? マリナーズ岩隈にトレード打診殺到
来季メジャー4年目を迎えるマリナーズ・岩隈久志(33)に、他球団からトレードの申し込みが殺到しているという。
今季の岩隈は終盤に失速したものの、28試合に先発して15勝9敗、防御率3.52。エース右腕ヘルナンデスとともに投手陣を牽引し、2年連続2ケタ勝利をマーク。昨季(14勝6敗、防御率2.66)は安定感のある投球が評価され、サイ・ヤング賞の最終候補3人に残った。今季も17試合でクオリティースタート(QS=6回を3自責点以内)を記録しており、計算できる先発投手として他球団から引く手あまたなのだ。
すでにレッドソックスがマリナーズにトレードを打診したと複数の米メディアが伝えているが、実は早い時期からズレンシックGMのもとには岩隈譲渡の申し込みが殺到していた。13日まで行われたGM会議(アリゾナ州フェニックス)は、岩隈に関する話題でもちきり。ズレンシックGMの携帯電話には他球団首脳からひっきりなしに連絡が入っていたそうだ。
今オフ、マリナーズは球団が持つオプションを行使して岩隈との契約を1年延長。来季年俸は700万ドル(約8億1600万円)と働きの割には格安でも、FAになる来オフは複数年の年俸総額が6800万ドル(約79億円)までハネ上がる可能性がある。とてもマリナーズでは抱えられず、今オフの放出もあると踏んだ球団が、いっせいにオファーを出しているのだ。
先手を打ってマリナーズが岩隈と複数年契約を結ぶという情報もあるが、いずれにせよ再来年の年俸はケタ違いになる。