メジャー先送りのオリ金子 日本人選手への“風当たり”懸念か
日本人大リーガーはもちろん、その「マイノリティー」。つまり日本人メジャーリーガーにとっても、大リーグは「厳しい社会」になる。
■「20秒ルール」は日本人選手が標的
米球界ではそもそも、日本人選手に対する風当たりが強い。例えば投手なら、明らかなストライクを「ボール」とジャッジされるケースも。渡米直後は特にその傾向が強いと、過去に何人もの投手が話している。
野手は本塁打を打った翌日にスタメンを外されることもザラ。力が同じなら、日本人選手より米国人選手を優遇するという。
要するに日本人選手がメジャーで活躍するためには、だれもが認めるような飛び抜けた実力が必要になる。昨年のサイ・ヤング賞投票でア・リーグの2、3位だったダルビッシュ(28=レンジャーズ)や岩隈(33=マリナーズ)、今季前半戦だけで12勝をマークした田中将大(26=ヤンキース)らは米国でも抜けた存在なのだが、そんな彼らを標的にするかのようなルールの徹底が新たに検討されている。
それが「20秒ルール」で、早ければ来季から投球間隔が20秒を超えた場合は「ボール」と宣告されるペナルティーなどが生じるという。