「一代年寄の国籍」めぐり続く白鵬と相撲協会の熾烈な“暗闘”

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 横綱白鵬(29)の野望が木っ端みじんに打ち砕かれた。

 大鵬の記録に並ぶ歴代最多タイの32回目の優勝を達成した九州場所。その直後、「年寄は日本国籍を有する者に限る」という前提の下、北の湖理事長(元横綱)が白鵬への一代年寄の授与を改めて否定。

「昔から決まっていること。日本の伝統でもあるので、大事にしないといけない」と断言したからだ。

 白鵬は引退後、親方として自分の部屋を持ちたいという野望があるが、モンゴル国籍のままでは親方株の取得すら出来ない。そこで、帰化せずとも親方になるため、さまざまな策を弄してきた。

 そのひとつが内弟子だ。宮城野部屋に所属する幕下の石浦、三段目の大喜鵬、序二段の谷川山は白鵬の内弟子ということになっている。ある角界関係者が言う。

「白鵬は3人が入門する際、『白鵬の内弟子になる』という誓約書を書かせていた。内弟子とは、部屋付親方などが将来独立する際、自分の部屋に連れて行く弟子のこと。しかし、白鵬は現状、親方の資格すらないから内弟子は取れないはず。そもそもこの3人は白鵬が自分のツテで宮城野部屋に入門させており、宮城野親方(元幕内竹葉山)はノータッチとも聞いている」

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