「朝青龍よりタチが悪い」 横綱白鵬に協会内からブーイング
昭和の名横綱、大鵬が持つ歴代最多の優勝32回に王手をかけている横綱白鵬(29)。18日の10日目は関脇碧山を破って1敗をキープしたものの、九州場所で吹き荒れているのは称賛ではなく非難の嵐だ。
発端となったのは白鵬が寄り切りで勝った8日目の照ノ富士戦。勝負がついた後、両者土俵下のたまり席に転落した。その直後、照ノ富士を後ろから両手で突き飛ばしたのだ。
照ノ富士は前につんのめりながらも、片手をついて何とかこらえた。仮に転んで観客を巻き込もうものなら大惨事。「ダメ押し」という範疇ではない。しかし、白鵬は反省どころか、報道陣にこの行為について聞かれると「いいから!」と一喝したのだ。
白鵬は取組後、しきりに目を気にしていた。照ノ富士の手が目に当たり、それで腹を立てたようだが、そんなことは相撲では珍しくないはずだ。
今場所は6日目に平幕の高安に金星を配給。全勝の横綱鶴竜を追うという、普段とは逆の立場になっている。その焦りもあったにせよ、ダメ押しの言い訳は出来まい。