阪神・鳥谷をメジャーへと駆り立てる“雲上”青木への嫉妬
阪神から海外FA権を行使した鳥谷敬(33)。球界では「移籍したい理由がわからない」との声が少なくない。
一部スポーツ紙が、「ブルージェイズが正二塁手候補としてメジャー契約を検討」と報じていたが、メジャーは実績のない日本人内野手と高額契約は結ばない。
阪神は攻守の要である鳥谷に、「年俸4億円の複数年契約」を提示したともいわれている。「カネのことを考えれば阪神に残るのが大正解」というOBの助言は当然だろう。
ならば、なぜ鳥谷はメジャーへ行きたいのか。キーマンは早大で同級生だった青木宣親(32=ロイヤルズからFA)だ。
甲子園経験のない青木は早大3年秋に首位打者となり、03年ドラフト4巡目でヤクルトへ。プロ1年目にフレッシュ球宴MVP、05年は最多安打、首位打者、新人王になった。
07年は2度目の首位打者(最高出塁率)、06、09年WBC連覇。08年北京五輪代表。同年はタイトルこそ内川に譲るも、打率は自己最高の.347をマーク。10年は史上初の2度目のシーズン200安打と、打率.358で3度目の首位打者に。