FA相川の人的補償 ヤクルトの「じらし作戦」に巨人が悲鳴
昨季限りでヤクルトの監督を退任した小川シニアディレクター(SD)が5日、職員に「フロント1年生として勉強してチームの優勝に貢献したい」と挨拶した。
巨人にFA移籍した相川の人的補償リストは、昨年12月半ばに届いている。8日にも真中新監督らと会議を行う予定だが、ヤクルト球団関係者は「2週間後の18、19日まで発表しない可能性がある」という。
人的補償は「コミッショナーからFA当該選手の契約締結の公示が行われた後40日以内」。相川は12月9日に公示されたから19日が期限となる。ギリギリまで人選を先延ばしすることで困るのは巨人。すでに待つ側の巨人は「早く決めて欲しい」とじれている。某球界関係者がこう言う。
「12月にグリエル獲得に失敗したこともあって、原監督たっての希望で外国人補強の可能性もまだ残されている。水面下ではトレードの話も進めているものの、人的補償が終わってからとペンディング中。ヤクルトが早く返事をしてくれないと、キャンプインまでずれ込んでしまうかもしれない。そもそも巨人で新年までチーム編成が固まらないのは異例。球団には焦りもあるようですから」
昨季最下位球団がリーグV3の巨人にFAで選手を持っていかれた。ヤクルトがそれくらいの抵抗をしてもバチは当たらない。