スコアラーにマーク指示 巨人が広島復帰の黒田を“異常警戒”
「黒田が沖縄キャンプに合流したら、すぐに担当スコアラーに張り付くよう、原監督から指令が出ている。米国で投球スタイルも変わっているし、巨人の選手も変わっている。苦手といわれる初物みたいなもの。研究しないといけませんから」
黒田のメジャー式の「動く直球」への対応も求められる。原監督はこのオフ、「速球対策」に重きを置いてきた。昨年の秋季練習から体感速度が160キロ近くになるよう、マシンを数メートル前に設置して打ち込んでいる。「巨人は速い球を簡単に打つぞとなりたい」との方針で、「巨人キラー」の阪神メッセンジャーの名前を挙げていた。春季キャンプでも一軍、二軍で継続する。
しかし、単に速い球に慣れるだけでは、黒田は攻略できない。速くて、なおかつ「動くボール」への対策も必要になってしまった。
■恐いのは若い広島に結束力が生まれること
カリスマ的な存在感も気になるところだ。何せ21億円超のオファーを蹴って4億円プラス出来高を選んだ男。原監督は先日、「カープ女子よりジャイアンツ女子の方がはるかに多い」と言った。とはいえ、広島は昨季、ホームゲームの観客を21.7%大幅アップさせている。地元だけでなく、関東地区でもスタンドを赤く染める現象が起きているのだ。