イチローは生かさず殺さず起用 不人気マーリンズの“商魂”

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 ロリア・オーナーは渋チンで評判だ。過去にはあと1試合先発すれば出来高が発生した投手が、それ以降、まったく先発させてもらえなかったケースがあった。それもこれも極力、人件費を抑えろというオーナーの方針が反映されたからだった。

 マーリンズの外野陣はただでさえ盤石。若くてイキの良いのが3人そろっている。経営者側にとってイチローの出番は出来高が発生しない300打席未満がベストとはいえ、あまりに露出が少なくてもビジネスに影響するし、球団幹部が日本まで駆け付けた意味も薄れてしまう。

「イチローは生かさず殺さずの起用になると聞いています」と、西海岸のさる代理人関係者がこう続ける。

「マーリンズにとって3000本安打はメシの種になる。米国より、日本人や日本市場が注目していますからね。3000本安打の望みがまったくないというんじゃ、ファンの興味も薄れるし、商売にならない。あくまで出来高の発生する打席数をにらみながら、そこそこ安打を重ねてもらうのが得策だとソロバンを弾いています。あと156本ですから、今年は300未満の打席で70安打くらい打ってもらうのがベスト。来シーズン中の達成に期待を抱かせて再契約に持ち込み、来年も商売するプランらしい」

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