弱小で地元でも不人気…イチロー入り「マーリンズ」の“正体”
そのギャップというか、落差に仰天するのではないか。
全米ナンバーワンの人気球団であるヤンキースからFAになって、新天地をフロリダのマイアミ・マーリンズに求めたイチロー(41)。この日までに複数の米メディアが年俸2億4000万円の1年契約で合意したと伝えた。
マーリンズの昨季の観客動員数173万2283人はナ・リーグワースト。昨季の年俸総額4183万6900ドル(約50億2000万円)はメジャーワースト。チームづくりにカネをかけず、地元ファンから総スカンを食らっている。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「2012年から本拠地をそれまでのアメフト兼用球場から新球場のマーリンズ・パークに移転。税金で球場を建ててもらった手前、オフに前年の首位打者であるレイエスや11年連続2ケタ勝利のバーリー(ともに現ブルージェイズ)を獲得したのですが、この年、地区最下位で終わると、主力の多くをたったの1年で放出してしまったのです。ロリア・オーナーは税金を納める地元ファンから裏切り行為だと罵声を浴び、トレードを撤回しろという署名活動まで起きた。それがいまも尾を引いているのでしょう」