若手が黒田博樹に学ぶべきこと 広島・畝投手コーチが持論
「黒田塾」のスタートまで約2週間だ。
米で自主トレ中の黒田博樹(39)は18日に始まる沖縄キャンプから合流する。8年ぶりに古巣に復帰する右腕を、今か今かと待ちわびているのが若い投手たちだ。
日米通算182勝を挙げた大先輩からいろいろなことを吸収しようと意欲満々。プロ4年目の野村祐輔(25)が「ずっと大きなケガをされず、日米で活躍されていますから。まずは体のメンテナンス法です。それと技術的なことですね。いろいろな球種を使って活躍されたと思うので積極的に聞きたいです」と話せば、2年目の九里亜蓮(23)も「一番聞きたいのは動くボールの握りですね。例えば手元で動くツーシームとか。メジャーではそういうボールを使って抑えていたと思うので。マスターできれば自分の投球の幅も広がるはずですから。本人に直接教えてもらいたいですね」
しかし、若手のこんな考えに警鐘を鳴らすのが、14年から広島の投手陣を預かる畝龍実投手コーチ(50)だ。黒田を入団時から知る同コーチは、「技術的なことを学んではいけない、とは言わないですが」と前置きして、こう続ける。