藤浪、メッセともに乱調 開幕投手決められない阪神先発事情
「藤浪かメッセか、和田監督もまだ決めきれないと思うよ」
阪神OBが3月27日(中日戦)の開幕投手についてこう分析する。
先日、阪神の江夏臨時投手コーチは「(スタッフミーティングでは)藤浪君か、外国人(メッセ)か、どちらかにしようという話をしたよ」と明かしていた。開幕投手は20歳のエース候補か、実績十分の助っ人か。2人に絞られているのは間違いなさそうだ。
「チームとしても、ファンやマスコミとしても、若い藤浪が開幕投手を務めた方が盛り上がる。和田監督も藤浪に託したい気持ちもあるかもしれないが……」と、前出の阪神OBがこう言った。
「現状、阪神のローテ投手は5番手以降が固まっておらず、金田、岩貞らが争っている現状。このまま今後のオープン戦を通じて先発のコマ不足が解消されなければ、メッセに軸になってもらって、フル回転してもらわないといけなくなる。昨季は開幕時点で能見、メッセ、藤浪、岩田の4人しか先発が固まらず、3~4月にはスタミナ豊富なメッセが5度の中5日登板をこなした。藤浪にメッセのようなタフな登板ができるかといえば、まだ難しい。藤浪はまだ成長過程にあるだけでなく、荒れ球が武器である半面、1試合あたりの球数が多くなりがち。それだと他の投手に比べて疲労回復に時間がかかる。開幕を任せて中5日で回せる体力はまだないだろう」