チームが勝つほどベンチに追いやられるイチローのジレンマ
マーリンズのレドモンド監督がアタマを抱えている。他でもないベテラン外野手・イチローの起用法についてだ。
今季のイチローは2つの記録達成がかかっている。ひとつはあと156本に迫ったメジャー通算3000安打。もうひとつは残り13個としている500盗塁だ。
1月26日付のMLB公式サイトは、今季は左翼イエリッチ(23)、中堅オズナ(24)、右翼スタントン(25)が休養する際にスタメン起用されると分析。「打席数は340程度になるだろう」と予想している。
仮に340打席数しか与えられなければ、盗塁数の記録到達は視野に入るものの、156安打はほとんど絶望的。昨季ヤンキースでは385打席(359打数)で102安打の打率2割8分4厘。これを基準とすると今季は317打数になり、156安打に到達するには5割近い打率(4割9分2厘)が必要になるからだ。
マーリンズはイチローの入団会見をわざわざ日本で行った。球団幹部も飛行機で16時間かけて駆け付け、会見に同席。それもこれも3000安打への軌跡は商売になるとソロバンをはじいているためだ。