山崎裕之氏が分析 2年目森友哉が今季西武「打のキーマン」
【2015 キャンプ探訪】
新外国人を3人取っても、投手陣の不安は解消されたとはいえない。二刀流・大谷の高校の先輩で、6年目を迎える菊池雄星が常時活躍し、2ケタ勝つぐらいでないと、優勝争いは厳しいだろう。
昨季の得点は、リーグ4位(574)で打率(.248)は最下位。打線を見てもソフトバンクやオリックスにはかなり見劣りする。
昨秋に左肩を手術した浅村はまだフルスイングもできない状態だ。本人は打ちたくてしょうがないそうだが、コーチ陣が「ブレーキをかけている」という。
打撃練習で目立っていたのは、やはり高卒2年目捕手の森友哉(19)だ。
昨年は高卒新人として46年ぶりとなる3試合連続本塁打を放った小柄(170センチ)なスラッガーは、そこまで振るか、というぐらいのフルスイングを見せる。丸太のように安定した下半身をクルッと回し、最短距離でインパクトを迎え、ボールをポンポンとスタンドへ運ぶ。ミートもうまいし並の打者ではない。
田辺監督は「今年は目をつぶって森を使います。場合にはよってはDHに入れることも考えている」という。それだけの魅力を持っている打者だ。