貫禄初登板も…広島黒田の武器を脅かす日本人打者の対応力

公開日: 更新日:

 これぞ黒田、という投球だった。

 25日、広島黒田博樹(40)が初めてフリー打撃に登板。3年目の鈴木誠、ドラ1ルーキーの野間とそれぞれ右打ち、左打ちの若手コンビに35球を投げた。変化球を主体に、安打性の打球は3~4本。前に飛んだ打球のほとんどが内野ゴロだった。

 これには畝投手コーチも「左に対してのカットは有効だね。いいボールを投げていた」と、満足げ。しかし、その黒田の武器は日本でも同じように通用するのか。

 昨季の黒田の球種の割合を見ると、ツーシーム(シンカー含む)が最も多い37.3%。カットボールを加えた、いわゆる「動くボール」が40%弱と投球の軸にしている。この日のフリー打撃を見る限り、日本でもそのスタイルは変わらないだろう。が、黒田のその最大の武器が日本では武器にならない、という声がある。

 昨季、5年ぶりに日本球界に復帰したDeNAの高橋尚成が、「メジャーの打者はパワーは凄いけど、日本の打者の技術はまったくヒケを取らない。ミートする能力に関しては日本の打者は世界一だと思う」と言うように、WBCなどを見ても「動くボール」を苦にする選手は少なかった。13年WBCで日本は、出場16カ国中2位の44得点をマークしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…