貫禄初登板も…広島黒田の武器を脅かす日本人打者の対応力

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 広島の新井打撃コーチは日本人打者の「動くボール」への対応力についてこう言う。

「日本はきれいな真っすぐを打つのが基本。だからツーシームなどは何球か見逃す。その上で打てると見極めたら振りにいく。いい打者ほど、動くボールを見逃す傾向がある。逆に外国人打者は見逃さずに最初から振りにいく。その違いです」

 この日の黒田の投球をネット裏で見守っていた巨人の森中スコアラーは「35球中、きれいな真っすぐは5球くらいでしたね」とこう言った。

「今のプロ野球ではツーシームやカットボールといった、『動くボール』は決して珍しくない。メジャーの映像で勉強する選手もいるし、助っ人外国人だってよく投げますからね。もちろん、だからといって、すぐに日本の打者が黒田を打てるとは限らない。口で説明されても実際に打席に立たないことには理解できないでしょう。それでも、動くボールへの対応を知っているのといないのとでは、まったく違いますからね」

 練習後に「最初にしてはまずまず」と言った黒田。日本人打者を甘く見るなかれ、だ。

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