錦織は「どうでもいい」…世界4位で大騒ぎするメディアの愚
1月の全豪を制したランク1位のノバク・ジョコビッチ(27=セルビア)は、「我々ビッグ4と錦織圭らライジング・スターとの間にはまだ大きな差がある。差は縮まってはきたが、我々を凌駕するにはまだ長い道のりだ。本当に世界のトップに立つにはまだ練習を積む必要がある」と言った。恐らく錦織本人が最もその現実を理解しているはずだが、日本のメディはそういうことを直視しないで騒ぐだけだ。
「最近のスポーツマスコミは、当人以上に熱くなって騒ぎ立てる傾向が強い」と、作家の吉川潮氏がこう言った。
「錦織本人も<(世界ランキングは)上がるし下がる>と言っているわけでしょう。スポーツの世界は勝つか負けるか。チャンピオンにならなければ意味がないし、世界ランキングを騒ぎ立てること自体が無意味です。年間を通じた最終順位というならともかく、本人も言うように一過性のものに過ぎないわけですからね。だったらマスコミは頂点に近づくための課題とか、いまの錦織に欠けているのはこういう部分だとか、専門家に分析をさせるなり、他にやることはいくらでもあるはずですよ。テレビやスポーツ紙がここまでそろいもそろって3位だ4位だと騒ぐところを見ると、ひょっとしてスポンサーや広告代理店にあおられてるんじゃないかと勘繰りたくもなる。過剰な露出によって商売につながるわけですから」