初登板でハッキリ SB松坂の「3年12億円」はムダ金になる

公開日: 更新日:

 オープン戦の登板日を自分の意思で決められる松坂が今回、甲子園を選んだのは「(投げるときに踏み出す)左足つま先の感覚を取り戻したい」からだった。プロ野球の球場は、メジャーのマウンドと比べて土が軟らかい。中でも特に軟らかい甲子園であれば、理想的な体重移動ができるという松坂なりの計算があった。キャンプ地のブルペンで矯正したフォームを試すのにもってこいのはずだったのに、「まるでメジャーの硬いマウンドで投げているかのように、歩幅は狭く、突っ立ったフォームだった」(前出のスコアラー)という。

「いや、下半身を使いたくても使えなかったんじゃないか。古傷が再発したのか、あるいは古傷がトラウマになっているのかもしれません」と、松坂と親しい関係者がこう言った。

「股関節痛です。松坂は09年のWBCに臨む過程で股関節を痛めた。球団(レッドソックス)の反対を押し切って出場した手前、言うに言い出せず症状を悪化させた。思うような体重移動ができないばかりか、患部をかばっているうちに肩と肘を痛め、のちの靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)につながった。この日はマウンド上でしきりに股割りをしていただけに、股関節に不安があるのだと思う」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出