2年連続最下位のヤクルト 今季は「後半戦勝負」の“皮算用”
19日、ヤクルトの真中監督(44)が二軍の公式戦を視察。リハビリ中のバレンティン、館山らと会話を交わした。
昨オフに左アキレス腱を手術してリハビリ中のバレンティンは、前日の検査でも異常はなく、3月27日の二軍戦にDHとして出場し、4月中旬にも一軍復帰する見通しだという。
長期離脱中の両右腕も、復帰に向けて前進している。昨年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた館山は、交流戦期間中の二軍戦登板を視野に入れて調整中。右肩痛からの復帰を目指す由規も順調だ。完全復活まではまだ時間がかかりそうだが、夏前にも一軍登板が見られるかもしれない。
ヤクルト最大の懸案事項は投手陣。昨季のチーム防御率はリーグ最下位の4・62と苦しみ、2年連続最下位に沈んだ。ヤクルトOBが言う。
「今季は、開幕投手の小川を筆頭に、石川、成瀬、杉浦、石山と先発5人が確定。6番手を村中、八木らが争っている。絶対的な抑えが不在でリリーフに不安は残るが、バレンティンが徐々に調子を上げて館山、由規がシーズン中盤頃に加われば、リーグ屈指の打線を擁するだけに昨季とは違って後半戦もしぶとい戦いができるはず。真中監督もそのつもりで最初はムリをさせないと考えている。他球団を見渡しても投手は盤石ではない。巨人は内海が左腕の炎症で開幕絶望、沢村、山口も万全とは言いがたい。広島は中継ぎエースの中田が故障し、阪神もリリーフに不安が残る。チャンスはあると思う」
今季のヤクルト、前半戦から上位に食らいついていければ、もしかしたらがあるかもしれない。