白鵬はダンマリの理由語らず 依然くすぶる審判部との“火種”
釈然としない会見だった。
23日に行われた横綱白鵬(30)の優勝一夜明け会見。千秋楽のインタビューやNHKのスポーツ番組には対応していただけに、これまで無言を貫いてきた相撲担当記者たちと、どんな言葉を交わすのか注目されていた。
が、フタを開ければ何のことはない。「照ノ富士はどうだったか」「先場所の優勝は今場所に影響したのか」などと、当たり前の質問がほとんどだった。
「事前にマスコミ各社に『質問は相撲のことだけに限る』と通達があったと聞いている。審判部批判を突っ込まれ、問題がぶり返されるのを避けたかったのでしょう」(放送関係者)
白鵬は審判部批判に関して、「親方を通じてね……北の湖理事長とよく話をしたうえで終わったことなので」と多くを語らず。沈黙については「やっぱり思いはたくさんありますけど、まあ、それが伝わらなかった」と話したが、「思い」も何も、審判部批判でバッシングされ、ヘソを曲げていたのは明らかだ。角界OBがこう言う。
「白鵬にしても、北の湖理事長に近い協会幹部から『審判部批判についてはしゃべるなよ』とクギを刺されていたようです。そもそもおしゃべりだし、何かの拍子で不満を漏らしかねない。だったらいっそのこと何もしゃべらない方がいい、と判断したのではないか。自分を敬わないマスコミへのあてつけも、もちろんあったでしょう」