過去には“放送事故”も 白鵬の「優勝インタビュー」に戦々恐々
おそらく優勝は確実。問題はその後だ。
初日から無敗と破竹の快進撃を続けている横綱白鵬(30)。12日目も大関琴奨菊を難なく寄り切り、34度目のVは時間の問題だ。
いまだにマスコミの取材を拒否し、発した言葉といえば初日の「下がって」と、11日目の「どけよ」くらい。しかし、優勝すればそうもいかない。千秋楽でのNHKのインタビューは優勝力士の義務だからだ。
そこで何を言うのか、今から気を揉んでいるのが相撲協会である。
白鵬が口を閉ざすきっかけとなったのが、初場所後の審判部批判。「肌の色は関係ない」と、人種差別があることまでほのめかした。協会そのものに不満を持っているのだから、それこそどんな言葉が出るのか、わかったもんじゃない。ただでさえ、おしゃべり好きの横綱だけに、これまで沈黙していた鬱憤もあるだろう。北の湖理事長(元横綱)は「もう済んだこと」と騒動を鎮火させようとしているが、すっかり意固地になっている白鵬の言葉によってはそれも水の泡となりかねないから気が気じゃない。