中日に3連敗の巨人 「“新成”なら若い選手使え」とOBバッサリ
「前日(1日)の試合に先発した大竹が、わずか1試合で二軍落ちとなった。3回持たずにKOされたのだから、それは仕方がない。ただ、その大竹を首脳陣が口を揃えて突き放したのはちょっと違うでしょう」
巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう言った。
前日の試合後、7安打4失点で三回途中KOされた大竹を、斎藤投手コーチが「甘いから打たれる」と切り捨てれば、原監督も「次回の登板に期待? その言葉は当てはまらないだろうな」と即座に二軍行きを決めた。「オープン戦のときから状態が良くない。期待を込めて、先発させたけど……」と指揮官が言ったように、大竹はオープン戦3試合で防御率5・14とボロボロ。
開幕直前の調整登板となった先月25日の二軍戦でも6回10安打4失点と炎上していただけに、高橋氏は、「そんな大竹をなぜ開幕ローテーションに入れたのか。そもそもこれが間違いのもとですよ。原監督は今年、『チームを解体する』と言い、スローガンに『新成』を掲げた。そうやってキャンプから競争意識をあおり、誰にでもチャンスがあると中堅若手の尻を叩きながら、ふたを開けたら結局、大竹のように実績や経験が優先される。言ってることとやってることが違うじゃないか、と選手はそういうことに敏感ですからね。そうやって選手のメンタルに影響していくのが怖い。首脳陣の言行不一致は攻撃陣にはさらに顕著ですからね」と、言うのだ。