接戦落とした巨人 今年の試合終盤は「マシソン劇場」の予感
巨人が接戦を落とした。31日の中日戦、3─3の同点に追いついた直後の八回裏に“劇場”の幕が開いた。
3番手で登板したスコット・マシソン(31)が1死からルナ、福田に連打され、1死満塁から代打・小笠原に勝ち越し打を浴び、2失点KO。マシソンは「自分が投げようとした球だったけど、うまく引っ張られた」とうなだれた。
オープン戦でも1死も取れずに降板するなど、2試合続けて乱調。二軍落ちし、この日登録されたばかりだった。昨季は64試合で30セーブ。150キロを超える剛速球がありながら、なぜ今年はこうも打たれるのか。セ・リーグのあるスコアラーはこう言っていた。
「昨年から左肩の開きが早くて球が見やすかった。もう3年見ているから、セの各打者は150キロ以上のマシソンの直球に慣れてきている。スライダーなどの変化球の精度が悪く、直球に的を絞れることもある」
この日、ルナに直球を右前へ運ばれたのも、その前のスライダーが2球続けてボールとなっていた。次の福田には全球直球、小笠原に痛打されたのも自慢の直球だった。