DeNAに3タテ…阪神を今季も苦しめる「魔の八回」問題
あるOBは「今の状態では、メッセンジャーに白星がついた3日の巨人戦のように、先発が八回まで投げて直接、呉にバトンを渡すしか安心して見てられない」とこぼし、さらにこう続ける。
「打線に活気があり、中盤までに5、6点取っていれば、八回に1点や2点取られてもビクビクすることはないんだが、今はゴメス、マートンに元気がない。点が取れないと、どうしても重苦しい試合が増えるし、投手に重圧がかかる。かつてのJFK(ウイリアムス、藤川、久保田)みたいな強力リリーフ陣は無理にしても、とにかく抑えにつなぐ形を早くつくるべき。とはいっても、呉も調子が良くない。当分苦しい戦いが続くだろう」
和田監督がこだわった1番鳥谷、2番上本、3番西岡の上位打線も、不振の上本を7番に下げて、こちらも12試合目にして手をつけた。打率(.221)、防御率(4.25)は、いずれもリーグワースト。投打ともに構想が崩れた阪神。ここにきてオフの補強失敗が浮き彫りになってきた。