もう2000億円集まった東京五輪 協賛企業の“奮発”に疑問の声
「オフィシャルパートナー」の協賛金は1社につき60億円というのが定説。すでに「オフィシャル」に名乗りを上げる企業は20社近くに達しているとみられる。この協賛金だけでも1200億円。GPと合わせれば3000億円以上が集まる計算になる。森会長が浮かれているのは当然としても、大金を出す側にとっては、それだけの理由がある。
例えば、この日GPに決まった三井不動産はその筆頭だ。不動産業界といえば、異次元の金融緩和や東京五輪の招致決定により再開発に沸いている。
同社は昨年、32年ぶりとなる公募増資により約3300億円を調達し、都内の日本橋周辺の再開発計画や、八重洲など東京五輪に向けて意欲的に事業を進めている。
さらに先月27日には、東京五輪のために建設する選手村の事業計画や後利用策を共同で検討する民間事業者にも選ばれた。選手村を含む湾岸地区や明治神宮外苑地区の開発にも携わっているなら、150億円といわれる協賛金をポンと出すのも納得できるというものだ。
■膨らむばかりの五輪予算