巨人の営業に痛手…広島黒田と真夏まで“対戦なし”の可能性
「日程を見ると、広島とは開幕から14試合も平日の対戦が続く。7月24日からの3連戦は週末でも敵地マツダスタジアム。儲けになる巨人主催の東京ドームとなると、8月7日からの3連戦までない。去年までは交流戦が2試合ずつと変則日程で、各球団は先発ローテーションの人数を絞って再編することが多かった。でも今年から3連戦となって、再編のタイミングが交流戦終了後しかない。もし黒田の登板が週末のままなら、8月8日の土曜日まで当たらないんですよ。もう40歳だし、本人が『いつまで投げられるか分からない』と言うように、夏までローテを守っている保証なんてどこにもない。黒田人気の熱が冷めないうちに対戦しておきたいのが本音。残念というか痛いですよ」
黒田人気は数字に表れている。昨20日、今季4試合目の登板を生中継した18日のNHK総合「広島―中日」の平均視聴率が20.1%(ビデオリサーチ調べ、広島地区)だったことが分かった。日本復帰戦の3月29日のヤクルト戦は地元で34.9%(広島テレビ=日本テレビ系)と驚異的な数字を叩き出している。
登板した試合の観客数は、マツダスタジアムが3万1540人と3万734人。ナゴヤドームが3万6240人、甲子園は何と4万5735人。敵地でもスタンドを超満員にしている。巨人が残念がるのも当然といえば当然なのだ。
夏まで待てない――。原監督と営業サイドは、本気で広島の先発ローテ再編を望んでいる。