セ最速20勝も…DeNAの浮沈握る中畑監督の“リップサービス”
DeNAが今季2度目の5連勝でリーグ最速の20勝到達。中畑監督も「ナイスゲーム! 良過ぎるんじゃないの? 本当にビックリするわ」と、興奮を隠し切れなかった。
GW9連戦は7勝2敗。20勝到達一番乗りは実に37年ぶり。絶好調のDeNAだが、今季のセは6球団が5.5ゲーム差にひしめく混戦だけに、予断を許さない。悲願の優勝に向けて突き進むには、中畑監督の“言動”がポイントになるかもしれない。
この指揮官は勝てば大喜びし、負けても常に前向きである一方、選手に対しては時に厳しく、マスコミを通じて批判することもある。これが裏目に出たのが4月12日の中日戦。中継ぎの加賀がルナにサヨナラ打を浴びたことについて中畑監督は「ものすごく反省しないといけない。目的のないボールだった」と吐き捨てた。
打たれた加賀にも責任はあるとはいえ、加賀はリリーフとしてその試合まで6試合に登板。3ホールドを挙げ、自責点はわずか1。チームは開幕から先発がパッとせず、加賀らリリーフ陣がチームを支え続けていたから、「好投してきたリリーフ投手を責めれば、投手全体のモチベーションに影響しかねない」との声もチーム内にはあった。くしくもチームはサヨナラ負けを喫した試合から7連敗している。
中畑監督から的外れな選手批判が出なくなった時、DeNAはさらに手ごわくなるかもしれない。