ついに単独最下位の阪神 助っ人の増長招いた球団の“遠慮”
「14年の年俸(3億5000万円)は基本給を抑える意味合いもあり、最高で数億円にもなる出来高をつけたと聞く。首位打者になった昨季は少なくとも5億円以上は稼いでいるはずだ。マートンに限らず、阪神はメッセンジャー、ゴメス、呉昇桓にもそれぞれ分厚い出来高がついているというから、助っ人にとって天国です」
昨季、最多勝(13勝)と、2年連続となる最多奪三振(226)の2冠を獲得したメッセはこの日先発し、6回5失点でKO。早くも5敗目を喫し、防御率5.88はリーグワーストだ。4月22日のDeNA戦ではベンチからバントのサインが出ているのに、無気力な三振をして大問題になった。これにも球団は罰金や二軍落ちというペナルティーを科さなかったというから、大甘裁定である。
ゴメスにしても、キャンプ直前には母国ドミニカで車上荒らしに遭い、「パスポートを紛失した」としてキャンプ合流が1週間も遅れた。2年連続の来日延期にもかかわらず、和田監督は「去年の合流初日よりも状態はいい。念には念を入れて無理はさせない」とスロー調整を容認。こんな監督では助っ人になめられるのも当然だろう。