ついに単独最下位の阪神 助っ人の増長招いた球団の“遠慮”
それがここにきて崩れてきたのは、彼ら助っ人がチームの「大黒柱」を担っているからに他ならない。昨季はマートン、ゴメス(打点王)、メッセ(最多勝、最多奪三振)、呉(最優秀救援)の4人全員が揃ってタイトルを獲得し、日本シリーズ進出に貢献した。今季も助っ人頼みのチーム編成は変わらず、メッセが開幕投手を務め、抑えが呉昇桓、そして主軸の4、5番がゴメスとマートン。1人でも欠ければチームの戦力はガタ落ちになる。
今の阪神は、現場もフロントも助っ人たちの機嫌を損ねないように「遠慮」をしたり、おもねるばかり。「阪神天国」を満喫する彼らに、球団創設80周年の優勝を託さなければならない歪んだチームなのである。