巨人と敵地初3連戦 広島投手陣が「東京ドーム」を恐れぬ理由
昨季の交流戦前のちょうどこの時期、広島が東京ドームで自信を深めた試合があった。1勝1敗で迎えた3戦目に10-3で巨人に大勝。広島のある選手は帰り際、「東京ドームで1勝1敗の3試合目に勝てたことで、巨人と戦える自信がついた」と漏らしていた。
■異例のGM交代も影響か?
対照的に怒り心頭の原監督はこの試合後、コーチの配置転換を行うなど、チームが浮足立つキッカケとなっている。
巨人は11日、原沢敦球団代表が兼務していた「GM兼編成本部長」に、読売新聞東京本社運動部長の堤辰佳氏(49)が就任すると発表した。チームの組織統括と編成を分離して責任と権限を明確化し、編成の強化を図るのが狙いだという。原沢氏は球団代表職に専念するが、シーズン途中のGM交代は異例である。
重要視する3連戦を前に原監督はこの日夜、安倍晋三首相、甘利明経済財政担当相と公邸で会食した。2人にサイン入りバットを贈って上機嫌だった原監督だが、ここでも負け越すようなら、過去に広報部長、統括部長兼GM補佐を歴任した新GMが、早速補強に動かなければならない緊急事態に発展する可能性もある。