お家芸危機 100m平泳ぎピーティーに日本競泳陣が早くも白旗
欧州勢が競泳の男子平泳ぎで激しく巻き返し始め、日本のお家芸が一転しそうだ。
特に100メートルは新鋭のアダム・ピーティー(20)が今年4月の英国選手権で57秒92をマークして世界記録を更新。キャメロン・ファンデルバーグ(南アフリカ)が持つ従来の記録(58秒46)を塗り替え、人類史上初めて58秒台の壁を破った。今年8月の世界選手権(ロシア・カザニ)、来年のリオ五輪では金メダルが確実視されている。
22日開幕のジャパンオープンの公式練習に臨んだ日本代表の平井伯昌ヘッドコーチはピーティーについて「集中力を保って最後までハイテンポで泳ぎ切る力はすごい。日本人では通用しないのかな」と早くも白旗。かつての世界記録保持者(100、200メートル)である北島康介(32)も「別次元の記録。あのレベルに行くのは難しい。手の打ちようがない」とピーティーのスピードには舌を巻いた。
今季の男子平泳ぎの世界ランキングは、100メートルではピーティー、ロス・マードック(58秒13=21歳)の英国勢が1、2位を独占。世界選手権代表の小関也朱篤(59秒73=23歳)は3位だ。