ロッテ清田育宏 大学投手時代の“制球難”で打者の才能が開花
シーズン開幕直後は控えも、5月に入ると1番に定着。月間40安打を記録して、一気にブレークしたロッテの清田育宏(29=外野手、6年目)今月9日まで23試合連続安打もマーク。21日現在リーグ3位の打率(.345)でチームを牽引している。
■ミートポイント変更で打撃不振に
プロ入り直後に打撃コーチの指導で打席内でのミートポイントを変更。ホームプレートより前でボールをとらえる「前さばき」から、ボールをギリギリまで引きつける打撃を試みた。しかし、このタイミングの取り方が合わず、2年目以降打撃不振に。一昨年ごろから再びミートポイントを前に戻したところ、徐々に復調した。
「ボールを引きつける打法に取り組んで一時は苦しみましたけど、今はやってよかったと思っています。打席内で一つのポイントでしか打てないより、いろいろなポイントで打てた方が緩急や変化球に対応できる。以前は2ストライクに追い込まれると、早い見切り(前さばき)で凡打が多かったのですが、今はギリギリまでボールを見ることもできる。この感覚が成績につながっているのかもしれません」(本人)