甲子園出場も結果さっぱり…中国、四国勢のなぜ凋落?
最近、甲子園に来てもさっぱりなのが中国、四国勢だ。今春のセンバツ、昨年の春夏の計3回の甲子園大会に計19校が出場。そのうち初戦を突破したのは、3分の1以下の6校しかない。その6校の中で2回勝ったのは、昨春センバツの明徳義塾(高知)1校(3戦目の準々決勝敗退)。残りの5校はすべて2戦目で姿を消している。
中国、四国はかつて野球どころといわれた。しかし、甲子園では結果を残せなくなっているのが現状だ。
「特に四国はボーイズやリトルなど中学生の硬式チームが少ない。そこへいくと中国地方は硬式チームが豊富ですけど、力のある選手の多くは近畿圏の高校に引っ張られてしまいますから」と、四国のある強豪校の監督がこう続ける。
「ウチは中学の軟式野球部でエース兼4番だった連中が中心ですけど、入学後、選手を鍛える期間は正味2年と数カ月。その間に硬式に慣れ、ある程度のレベルにもっていくのは至難の業です。投手はさほどハンディにならなくても、野手に関して言えば、中学時代から硬式でプレーしていた選手との差は歴然としています」