権藤氏は「エース脳」と分析 日ハム大谷が持つ思考回路の中身

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 野手出身の監督は得てして、走者を二塁に進めることが、マウンド上の投手に重圧をかけることになると考える。投手出身の私はまったく逆の考えで、労せずに1アウトをくれる犠打ほど投手をラクにしてくれるものはない。だから、横浜監督時代は「なんで自分たちの方から相手を利することをしなくちゃならんのだ」と自軍の攻撃で送りバントのサインをほとんど出さなかった。

 緊迫した試合で大谷が選んだ戦略は、間違いなく「投手脳」によるものだ。走者が二塁に進んでも、ホームにかえさなければいいんでしょ、という自信に裏付けされた思考回路は、往年の大投手たちに通じる「エース脳」の持ち主とも言っていいかもしれない。

■権藤氏が贈ったスコアカード

 実は昨年、大谷に“プレゼント”を渡したことがある。6月の甲子園で行われた阪神戦。8回を1安打無失点に抑えた大谷の投球をネット裏の記者席から見ていて私は、余計なことと思いつつ、その時につけていたスコアカードを担当記者に託して大谷に渡してもらった。気になることがあったので、欄外に一言二言の寸評を添えた。

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