視聴率低下にファン投票減…球宴“形骸化”をファンとOB悲嘆

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 真剣勝負ならではの気概がうせたのは、ファンも感じている。前出の矢口氏が言う。

「TBSのサンデーモーニングで張本さんも『ギラギラした選手がいなくなった』と話していました。まったく同感です。今は試合を見ていても、ナアナアの雰囲気を感じます。南海の鶴岡親分(一人氏=故人)がかつて、全パを率いていた頃のような迫力はありません」

 選手がぬるま湯に浸かっているようなオールスターは、テレビ局の影響もあるだろう。彼らも視聴率の取れない球宴からは完全撤退したいのが本音だが、NPBとの付き合いを考えればそれもできない。最初からやる気がないのだから、マトモな野球中継なんて望めない。野球に関係のないジャニタレをグラウンドに入れて歌って踊らせ、試合途中だろうと中継時間が終わればその時点でバッサリと中継を打ち切る。今年もマトモな野球ファンなら、とても見られたシロモノではなかった。

 オールスターはかくして、ますます形骸化していく。

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