和製“鉄の女”渡部が200m個人メ銀 平泳ぎで驚異的追い上げ
和製“鉄の女”が日本競泳史上初の快挙である。
水泳の世界選手権は3日(日本時間4日未明)、競泳女子200メートル個人メドレー決勝を行い、渡部香生子(18)が2分8秒45で自身の持つ日本記録(2分9秒61)を更新して銀メダルを獲得した。日本勢では今大会メダル第1号で、同種目の表彰台は五輪、世界選手権を通じて日本人で初めて。
渡部は前半こそスローペースの泳ぎをみせたが、得意の平泳ぎで巻き返し。最後の自由形の残り25メートルで2人をかわし、世界新記録(2分6秒12)で優勝した“鉄の女”の異名を持つカティンカ・ホッスン(ハンガリー)に次いで2着に入った。
レース後の渡部は興奮を隠さず「まさかこんなタイムが出るとは思ってなかったし、2番になれるとも思ってなかった。本当にうれしい」と泣きじゃくりながら話した。
この種目の1時間前に行われた女子100メートル平泳ぎの準決勝では1分6秒64の全体5位で4日の決勝進出を決めた。今大会は3種目にエントリーしており、タフなレースが続くが、本人は「平泳ぎだけでは面白くない。いい気分転換になる」と意に介さない。
昨季から複数のレースに出場し、専門外の自由形にも参戦するなど、ロンドン五輪後から指導を受ける竹村吉昭コーチと取り組んだスタミナ強化が実を結んだ。
女子競泳界のエースは残りの2種目でもメダル獲得なるか。